プログラム

特別プログラム

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特別プログラム:領域別

領域横断領域

領域横断1 シンポジウム

プライマリ・ケアにおける超音波検査実践活用術 ~腹部:肝・胆・膵疾患~

座長

尾本 きよか(自治医科大学附属さいたま医療センター 総合医学第1講座(臨床検査部))

重田 浩一朗(霧島市立医師会医療センター 消化器病センター)

全指定

診療所・クリニックや病院内の総合診療科・一般内科における“プライマリ・ケア”の現場では、今や超音波検査は欠かすことのできない画像検査の1つです。特に肝臓、胆嚢、膵臓などの腹部領域を対象とする診療ではもっとも多く利用されていますが、様々な超音波検査の用途や活用法を最大限有効に活かしていると言えるでしょうか。検査目的に応じた超音波検査の進め方、診断・鑑別のポイントはもちろんのこと、どのようなときに専門機関に紹介し、どのような場合は自施設で経過観察していいのかなど、日頃臨床の場で疑問に思っていたり方針の決定に苦慮していることも多いと思われます。

そこで本セッションでは、これらの疑問にお答えすべくそれぞれの領域を専門とする指導医の先生方に具体的にわかりやすくご講演して頂きます。“プライマリ・ケア”の現場で働く医師はもちろんのこと検査を担当する技師も必聴のシンポジウムであり、日頃の診療・検査に役立てて頂きたいと思います。

領域横断2 シンポジウム

各領域におけるShear wave elastographyの最新知見

座長

飯島 尋子(兵庫医科大学 超音波センター)

位藤 俊一(りんくう総合医療センター 外科)

全公募

エラストグラフィはstrain elastographyと、shear wave elastographyの2種類に大きく分類される。エラストグラフィのうちstrain elastographyが乳腺領域の臨床に応用されるようになって久しいが、消化器領域に関してはshear wave elastographyが主流となりすでに多くの報告がある。それぞれの手法間の問題点のみならずShear wave elastographyはいくつかの手法があり企業や装置間により異なりその解釈も臨床上は問題となることもある。

本シンポジウムではshear wave elastographyに関して技術工学的理論をご講演いただくとともに、臨床では肝臓領域、乳房領域をはじめ様々な領域での応用、問題点を具体的症例も交えながら工学的観点からの問題点など検討し今後臨床へ発展の糧にできるような発表を期待する。

領域横断3 シンポジウム

一度見たら忘れない症例、記憶に残る症例(救急を含めて)

座長

関口 隆三 (東邦大学医療センター大橋病院 放射線科)

中島 美智子(埼玉医科大学病院 総合診療内科)

全指定

日常の検査においては様々な所見に遭遇し、印象的な画像を認めることがしばしばあります。しかし、所見に気づいてもチェックポイントがわからないことや、初めて検出した所見であり鑑別できないなど診断に苦慮する場合があることも事実です。また、専門分野でさえありがちなことですが、専門以外の臓器については所見の重要性がわからずそのままになってしまうこともまたしかりです。

本シンポジウムでは各分野でご活躍の先生方から、良く遭遇するけれど知らないと診断までに無駄な時間を有してしまう症例、頻度は少ないけれど画像を覚えていれば超音波で診断がつく症例など、良・悪性を問わず知っていて得をする、目からウロコの症例をご提示いただき、診断のツボをお話しいただきます。領域横断でなければ知りえない知識を身につけ次の診療に繋がるよう企画致しました。

領域横断4 シンポジウム

AI:超音波診断の近未来

座長

工藤 正俊(近畿大学医学部 消化器内科)

椎名 毅 (京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 医療画像情報システム学)

全指定

近年、画像認識におけるAI技術研究が進み、深層学習などで十分な学習データが得られれば高い認識精度を達成でされるようになり、医療画像診断でもAI技術の利活用が注目されている。超音波画像は、簡便性、非侵襲性、実時間性に優れ、他の画像・病理検査に先行して行われることが多いが、一方で、装置や撮像条件、検査手技の熟練度に依存しやすい点が、均一化・統一化された大規模な画像データベースの構築を妨げる要因となっている。このため、日本超音波医学会では、AMEDの医療ICT基盤構築の事業として、H30年度から超音波画像のビックデータベースを構築し、それにより実用化が遅れていた超音波画像AI診断支援システムの開発に取り組んでいる。

本シンポジウムでは、このような超音波画像データベースの構築とAI画像診断支援技術の開発について、これまでの取り組みの紹介と、今後の計画について討議し、超音波画像診断におけるAI利活用の将来を展望する機会としたい。

領域横断5 シンポジウム

医学生および初期研修医のための超音波指導・教育について~POCUSの視点で~

座長

藤井 康友(京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 生理機能・超音波研究室)

谷口 信行(自治医科大学 臨床検査医学)

全指定

多くの研修医にとって、日常臨床での有用性と利便性を考えた時、基本的な超音波検査手技を身につけておくことが望ましいと考えられ、超音波医学会は、主導してその普及活動に努めることが期待される。しかし、研修医のカリキュラム、教育項目に挙げられているにもかかわらず、超音波検査の普及にとって必要な、どのような項目を、どこで、どのような手法で習得するかの具体的事項が未だ示されていない。この企画では、日常臨床で役立つと思われるPoint-of-Care(POC)USの立ち位置で、研修医の到達目標案を演者に示していただくとともに、その教育のためには、どのような場面で、何を、どこまで指導するのが望ましいか議論の場としたい。ご発表は、その領域の第一人者の先生方により、医学超音波教育の現状と問題点、研修医の到達目標案、加えて循環器・腹部・呼吸器領域の領域別の視点でいただく予定である。

領域横断6 シンポジウム

小さな子どもの小さなパーツのエコー診断

座長

市橋 光 (自治医科大学付属さいたま医療センター 小児科)

河野 達夫(東京都立小児総合医療センター 放射線科)

全指定

エコー検査はベッドサイドで繰り返し行えることに加え、放射線被曝も痛みも無い非侵襲的検査である。この特徴は、成人はもちろんであるが、小児にとってきわめて有用である。しかし、一般小児診療では、まだまだエコーを使いこなしているとはいえない現状である。また、比較的用いられている心臓や腹部エコー検査以外のエコー診断というと、さらに利用頻度は低くなる。

本シンポジウムは、小児の心臓、腹部以外の今まであまり注目されなかった領域のエコー検査にスポットを当て、その有用性を共有することを目的としている。肘関節、肛門、臍、呼吸器に関するエコー診断について講演していただく。本シンポジウムに参加することにより、子どものエコー検査の対象がさらに広がり、診断に寄与できることを願っている。また、対象が成人の検査者にとっても、思わぬ応用法を見つけられるチャンスとなるであろう。

領域横断1 ワークショップ

アーチファクトを巡る問題点

座長

石田 秀明 (秋田赤十字病院消化器病センター 消化器内科(肝胆膵))

秋山 いわき(同志社大学生命医科学部 超音波エレクトロニクス・生体計測研究室)

全公募

体内における超音波伝搬を基に、そこから得られた生体情報を利用し診断するのが超音波診断である。その際、本来は存在しないものが表示される現象の総称を 超音波画像における“アーチファクト”と定義している。最近では、この名称は、カラードプラ検査におけるtwinkling artifactなど(ある程度、原理的裏付けが推定可能な、そして、超音波画像に特異的な)種々の現象まで含むようになってきている。アーチファクトの理解は、確かに面倒ではあるが、臨床家自身の超音波診断の精度向上のために避けて通れない道である。

このワークショップでは、まず、a)臨床側から、あるアーチファクトの規則性と出現機序、さらに、その臨床的意義(診断的利用、誤診予防、など)を提示して頂き、次いで、b)工学側から、その論理(or推定)の妥当性について解説して頂く、という“かけあい”を1単位として、いくつかのアーチファクトに関し徹底議論したい。そのため、まず、臨床家に、あるアーチファクトに関し、代表的な超音波画像、その出現機序、(これから解明すべき)問題点、に関し、自分の視点を明確に提示して頂く演題を広く募集致します。領域は問いません。臨床側のラインナップを決定後、“かけあい”のできる工学側を指定しよう、と考えています。

領域横断2 ワークショップ

超音波検査の精度保証、教育システム構築(検査室の国際的基準ISO15189について)

座長

杉本 邦彦(藤田医科大学病院  臨床検査部 超音波センター)

西田 睦 (北海道大学病院 検査・輸血部 超音波センター)

全指定

超音波検査における精度管理や教育システムは、統一することが難しく、現在まで、健診領域判定マニュアルや、日本臨床衛生検査技師会による外部精度管理による取り組みが見られるのみである。近年、超音波検査においても臨床検査の国際規格であるISO 15189を取得する施設が増加しており、2018年9月現在75施設が超音波領域を取得している。ISO取得にあたっての要求事項の中で、標準作業書内に記載する項目として、機器の校正、機種間差、技師間差を含む内部精度管理、外部精度管理などが検査精度を担保するための項目としてあげられている。しかし、検体検査と異なり、個体差の多い人体の検査を異なった装置、人間が行う超音波検査においては、超音波装置の校正、機種間差、技師間差の評価方法や力量評価はどのように行えば良いか、困惑する場合も多い。

今回はISO 15189を取得された施設から、領域別に校正方法、機種・技師間差を含む内部精度管理の方法や外部精度管理について実際に行っている方法や工夫していることをご紹介いただき、今後のISO取得を含む超音波検査の精度管理について考えていきたい。

工学基礎領域

工学基礎1 シンポジウム

生体組織に対する超音波照射の影響とその応用

座長

秋山 いわき(同志社大学生命医科学部 超音波エレクトロニクス・生体計測研究室)

近藤 隆  (富山大学)

全指定

超音波の生体影響は今も安全性および治療応用の点から重要な課題である。

本シンポジウムでは超音波の強度(音圧)に従って極低強度、低強度および高強度の超音波の生体影響について概説いただくともに、実臨床への応用についても解説いただく。次に微小気泡存在時の超音波の生体影響について、in vitro, in vivoの成果を基にお話しいただく。最後にトッピクスとして、最近注目されている発生期での超音波の影響について、研究成果を紹介いただく。一連の発表内容が会員のさらなる生体影響の理解に繋がればと考えている。

工学基礎2 シンポジウム

定量診断における指標と将来展望

座長

金井 浩(東北大学大学院工学研究科 電子工学専攻)

山口 匡(千葉大学フロンティア医工学センター)

全指定

近年、超音波診断は形態・動態の可視化や観察にとどまらず、各種の新技術を駆使した定量診断の手法としても認知されはじめており、実際に複数の技術で組織性状の数値化が進められている。一方で、観察対象となる生体組織の特性や生体内に生じている物理的な現象と信号解析法との関係性が十分に理解されないままで、結果として提示される数値があたかも絶対値のように認識され、診断指標として独り歩きしてしまうことは避けるべき課題である。そこで本シンポジウムでは、現状において臨床で使用されている、またはそれに近しい状態にある複数の定量診断技術について、その手法と現状について物理的・理論的な解説も交えて紹介し、診断指標の標準化などへ向けた今後の展望について議論する。

工学基礎3 シンポジウム

超音波と他モダリティーとの融合技術(日本超音波医学会 光超音波画像研究会との共同企画)

座長

椎名 毅 (京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 医療画像情報システム学)

工藤 信樹(北海道大学大学院情報科学研究科 人間情報工学研究室)

一部指定・一部公募

超音波検査は、非侵襲で簡便、リアルタイム性が高いなどの利点から、各臨床領域において重要な検査手法となっているが、さらに、CTやMRIなど他のモダリティーとの融合技術を用いることで、診断における有用性をより高めることが期待できる。超音波とCTやMRIを同期して同一画に表示するフュージョンイメージでは、超音波の弱点である、画像のひずみやシャドウによる欠損を補い超音波ガイド下の穿刺や、治療の補助などに利用されている。また、近年、研究が進んでいる光超音波イメージングでは、超音波と光計測技術の融合により画像を生成するが、さらに原理的に同じプローブで光超音波像と超音波像を得ることが可能なため、両画像を位置ずれなしにフュージョン表示が可能で、構造と機能の画像による複合的な診断が可能になる。ここでは、これらの超音波と他モダリティーとの様々な融合の最新技術を紹介し、今後の開発の方向を展望してみたい。

工学基礎4 シンポジウム

並列ビーム形成技術とその応用(日本超音波医学会 基礎技術研究会との共同企画)

座長

長谷川 英之(富山大学大学院理工学研究部)

西條 芳文 (東北大学医工学研究科 医用イメージング研究分野)

全指定

超音波断層像を構築するための基礎である超音波パルスエコー法は、複数の素子を用いて送信、受信ともに指向性(ビーム)を形成することができる。通常の超音波イメージングでは、送信・受信ともに集束ビームを形成し、高い空間分解能・コントラストを得ているが、受信のみで指向性を形成することも可能である。近年、送信には平面波などの非集束ビームを用い、受信においてその非集束送信ビーム内に多数の受信集束ビームを並列に形成することで、毎秒数千枚までの高速撮像を可能とする超高速イメージング法が注目されている。超高速イメージングは、その時間分解能の高さから血流計測をはじめとする各種組織動態計測やHIFU治療モニタなど、幅広い分野への応用が進められている。本セッションでは、並列ビーム形成技術の原理とその応用についてご講演頂く。

循環器領域

循環器1 シンポジウム

SHDに対する低侵襲治療(血管内治療)における心エコーの役割と限界

座長

泉 知里 (国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門 心不全科)

村田 光繁(慶應義塾大学医学部 循環器内科)

全指定

Structural Heart Disease(SHD)に対する低侵襲経カテーテル治療では、イメージングモダリティによる周術期の詳細な病態評価が不可欠である。心エコー図がその一端を担っていることは間違いないが、TAVRが本邦に導入された当時と比較し、術前計測ではCTの役割が増し、心エコー図は合併症評価のツールとしての役割に変わって来ている。これはデバイスやモダリティの進歩および術者の技術向上による合併症の減少と関連がある。一方で、MitraClipや経皮的左心耳閉鎖術(Watchman)は、完全にエコーガイドで行う手技であり、エコー医が主導権を発揮すべき治療である。このように、デバイスの種類によって心エコー図の担う役割も異なるため、各デバイスによってエコーで評価すべきこと、評価できないことを把握しておく必要がある。そこで、本セッションでは、TAVR、MitraClip、経皮的心房中隔欠損孔閉鎖術(AS0)、人工弁周囲逆流(PVL)、経皮的左心耳閉鎖術等における心エコー図の役割、有用性および限界について最新の知見を踏まえてディスカッションしたい。

循環器2 シンポジウム

全身性疾患に合併する心・血管病変;超音波検査を活かすには?

座長

小板橋 俊美(北里大学医学部 循環器内科学)

西上 和宏 (医療法人博光会 御幸病院 LTAC心不全センター)

一部指定・一部公募

心・血管病変の有無は、全身性疾患の予後と治療方針に大きく影響する。そのため、非循環器内科で診られる全身性疾患の管理では、常に心病変の合併に気を配る必要がある。非侵襲的かつ情報量の多い超音波検査は、心・血管病変のスクリーニングにおいて大きな役割を果たす。

一方、心症状が初発症状となり、全身性疾患の診断に至るパターンもある。疾患によっては、心病変への対症療法にとどまらず、原因疾患への介入が可能となる。また、診断に至らず原因疾患が放置されれば、心臓の不可逆的な機能的器質的異常をきたし、難治性の不整脈や心不全を繰り返す予後不良な心疾患症例へと陥る可能性がある。心病変の特徴から、いかに疑って早期に診断に至るかが重要である。

IgG4関連疾患、膠原病、アミロイドーシス、サルコイドーシス、Marfan症候群など、複数科が関わるこれらの疾患で、どのように超音波検査を活かせばよいのか。多くの意見を公募する。

循環器3 シンポジウム

役に立つのか負荷心エコー:症例から学ぶその役割

座長

伊藤 浩 (岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 循環器内科学)

大門 雅夫(東京大学医学部 検査部 循環器内科学)

全指定

全ての心疾患において、労作によって生じる症状や血行動態の異常は重要な予後予測因子であり、負荷心エコーはその重要な診断ツールである。心筋虚血の診断方法として始まった負荷心エコーの適応は、その後様々な弁膜症や心不全へと広まった。そして、その臨床エビデンスの蓄積とともに、様々な心疾患の診療ガイドラインにも取り入れられるようになった。しかしながら、負荷心エコーの有用性を実感することも増えた一方で、実臨床ではそれに対する疑問の声もある。本セッションでは、虚血性心疾患以外で負荷心コーが有用と思われる5つの病態を挙げ、経験豊富な演者に実例を示しながらその有用性について考察していただく。本セッションでは、負荷心エコーの有用性や限界について議論し、より有効な活用法を探ることができることを願っている。

循環器4 シンポジウム

Multimodality時代における二次性心筋症の診断;心エコーの価値とは?

座長

瀬尾 由広(筑波大学医学医療系 循環器内科)

土肥 薫 (三重大学 循環器内科)

全指定

近年、心筋症の原因・病態に関する理解が深まり、診断・治療に大きな進歩がみられる領域がいくつかみられる。一方で、実臨床では適切な診断プロセスが踏まれなかったために原因疾患の同定に至っていないケース、あるいは複数の診断技術を駆使しても明確な鑑別が困難なケースに少なからず遭遇する。本セッションでは、症例検討をベースに様々な二次性心筋症の診断や重症度評価、あるいは治療効果判定手段としての心エコー図の役割、利点や限界について、活発に討論していただきたい。

循環器5 シンポジウム

心不全診療における他臓器(形態・機能)の超音波評価の重要性

座長

坂田 泰史(大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学)

石津 智子(筑波大学医学医療系 循環器内科)

全指定

心不全では他臓器の心臓との連関が非常に重要であることは、心不全診療に関わるものの共通した認識である。心不全診療において超音波評価は、ベッドサイドで患者の心臓の病態を把握するための中心的な役割を担っている。近年、超音波評価の対象を他臓器に向け、肝うっ血による肝臓の硬度の上昇、腎臓のうっ血による腎血流ドプラの異常の検出、腸管の浮腫や門脈血流の異常の診断、呼吸を司る横隔膜の超音波診断について、今までにない革新的な発想とアプローチで新しい知見が報告され注目を集めている。これらは血液学的検査や他の画像モダリティーからは得られない、超音波ならではの有用な情報を臨床に提供できるものと期待されている。本シンポジウムでは心不全診療において、腎臓、肝臓、腸菅、横隔膜を超音波評価する意義についてエクスパートに講演いただき、心不全診療における他臓器の超音波評価の重要性について理解を深めたい。

循環器6 シンポジウム

Oncocardiologyにおける心エコーの役割

座長

坂田 好美(杏林大学医学部 循環器内科)

木原 康樹(広島大学大学院医歯薬保健学研究科 循環器内科学)

一部指定・一部公募

抗がん剤による心毒性は従来からアドリアマイシンを中心に知られていたが、その重要性がここ数年飛躍的に増大しOncocardiologyという新たな分野として注目されている。その背景には、進行がんの予後改善が顕著であり薬剤の晩期効果を診る機会が増加したこと、あるいは、PD-1をはじめとする免疫チェックポイント阻害薬の目覚ましい抗腫瘍効果が示されたのと並行して、それら薬剤の負の側面としての心毒性が明らかにされてきた経緯があると考えられる。循環器医と腫瘍医とが協働する接点として、心毒性発現の早期診断が挙げられ、そこでの心エコー検査の役割は大きい。両専門医がどのように連携して心エコー検査を役立てるのか、心毒性発症における心エコー所見にどのような特徴があるのか、発症する患者の属性はどうなのか、あるいは、心毒性の病態機序はどこまで解明されたのか、そのような問題を整理し、理解を深める機会としてこのシンポジウムを企画したい。

循環器7 シンポジウム

病態生理に迫る:心機能評価の新たな技術と視点

座長

山田 聡 (東京医科大学八王子医療センター)

大手 信之(名古屋市立大学大学院医学研究科 心臓・腎高血圧内科学分野)

一部指定・一部公募

2次元・3次元画像の精細化とトラッキング技術の進歩、ドプラ法応用技術の発展や、これらから得られる情報を組み合わせたflow dynamicsの計測、また、心腔内圧の推定を含めたシミュレーション技術の向上など、画像診断法は現在進行形で進歩している。これらの新技術を活用した心機能の新しい評価法を展望するにあたり、未だ解明されていない部分の多い心血管疾患の病態生理を熟考した新たな視点で情報を捉えることが重要であろうと考えられる。新たな視点の例としては、心機能を心筋機能から壁動態、心腔内血流動態へとつながる一連の事象としてとらえ、さらにはエネルギー出納までを俯瞰してみることなどである。このことは血管機能に関しても同様であり、その先では心臓と血管の相互作用まで見渡すべきであろう。本シンポジウムでは、超音波法をはじめとするマルチモダリティの技術進歩を紹介し、そこから得られる情報を新たな視点でとらえることで、いかに病態生理に迫ることができるかを展望したい。

循環器8 シンポジウム

弁膜症ガイドライン(日米欧を含む)を用いた診療の日本における問題点:症例から考える

座長

山田 博胤(徳島大学大学院医歯薬学研究部 地域循環器内科学)

尾辻 豊 (産業医科大学医学部 第2内科学)

一部指定・一部公募

大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁留置術に続いて、僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療が始まった。これら弁膜症の診断や重症度分類には超音波検査が必須であるが、その評価法も新しい治療法に対応しなくてはならない。弁膜症の診断、マネージメントに関するガイドラインは、日本循環器学会、日本超音波医学会、AHA/ACC、ESC/EACTS、ASEから発表されている。日本のガイドラインは、欧米のガイドラインを踏襲する傾向がある。欧米のガイドラインは、主に欧米人を対象とした試験のデータをエビデンスとして作成されており、体格や社会環境の異なる日本人にはそぐわない点も散見される。また、ガイドラインはあくまで臨床的判断を支援するものであり、多彩な症例が混在する臨床現場では、すべてがガイドライン通りに行われることはあり得ない。本シンポジウムでは、ガイドライン通りにはいかなかった弁膜症の症例を提示し、ガイドラインの活用法について議論したい。

循環器9 シンポジウム

左室拡張機能の評価は臨床で役に立っているのか?

座長

山本 一博(鳥取大学医学部 病態情報内科学分野(第一内科))

宮坂 陽子(関西医科大学 内科学第二講座・循環器内科)

全公募

心不全や心機能の評価において、ひと昔前は”左室収縮機能“が主役の座に君臨していた。しかし、左室拡張機能を非侵襲的に評価しうる心エコー図法の飛躍的な進歩や普及も伴い、心不全症状を有する患者の約半数が左室収縮機能の保持された左室拡張機能障害を有する患者であること、左室拡張機能障害は左室収縮機能障害に先行して出現すること、さらに、左室拡張機能の評価が心不全の予後規定因子として有用であることなどが次第に明らかとなり、日常診療における左室拡張機能の評価の重要性が高まっている。その一方で、拡張機能評価法が確立していないこともあり、日常臨床に十分に活かされているのかという懸念も指摘されている。

本シンポジウムでは、実臨床で役立つ左室拡張機能評価が役立つポイントや有用性、あるいは問題点などについて、具体的な症例を提示していただきながら、様々な病態における左室拡張機能評価の現状について再考したい。

循環器10 シンポジウム

先天性心疾患(成人含む)の診療における超音波検査の役割

座長

岩永 史郎(埼玉医科大学国際医療センター 心臓内科)

赤阪 隆史(和歌山県立医科大学 循環器内科)

一部指定・一部公募

小児循環器医療の進歩によって長期にわたり生存する先天性心疾患患者が増加してきた。このため、遺残症や続発症に関して長期間の経過観察が必要となり、超音波検査が重要な役割を果たしている。心房中隔欠損術後には心房性不整脈の合併に加え、僧帽弁逆流の悪化にも注意しなければいけない。成人の心室中隔欠損では感染性心内膜炎の合併が問題となるが、室上稜上部型では大動脈弁逆流の悪化にも注意を要する。ファロー四徴症術後には肺動脈弁の狭窄や閉鎖不全、右室機能障害などの合併症がある。フォンタン手術後にはより複雑な様々な合併症の経過観察が必要となり、うっ血肝など腹部臓器にも目を向ける必要がある。また、先天性心疾患術後に見られる上行大動脈拡大など未解決の問題も少なくない。このシンポジウムでは、先天性心疾患患者の経過観察における超音波検査の役割について議論し、加えて、妊娠・分娩時の評価ポイントについても取り上げたい。

循環器1 パネルディスカッション

日常臨床における心血管エコー計測項目の選択と計測方法:ガイドラインの使い方

座長

赤石 誠(東海大学医学部付属東京病院 循環器内科)

渡邉 望(宮崎市郡医師会病院 循環器内科)

全公募

ASE/EACVIのガイドライン2015の翻訳も学会ホームページに掲載され、計測の標準化も進んでいる。しかし、短い検査時間に計測する項目をどのように取捨選択するかは、容易なことではない。検査の普及度、有用性、簡便性を考えたいわゆる「使える計測項目2019」について、議論し、新しい標準化への一石を投じたい。

循環器2 パネルディスカッション

心エコーの精度をいかに保つか(自動計測vsマニュアル計測など含め)

座長

種村 正(心臓血管研究所付属病院 臨床検査室)

中谷 敏(大阪大学大学院医学系研究科 機能診断科学講座)

全指定

心エコー図検査にはたくさんの評価項目や計測項目があるが、その精度はいかにして保てばよいであろうか?このパネルディスカッションでは具体的な項目を上げて議論したい。左室駆出率評価にはBiplane disk summation(Modified Simpson法)が標準的に用いられているが、心内膜自動トレースや、3Dエコー法で簡単に左室駆出率を計測できるようになっている。まずは、左室駆出率をマニュアル計測で行うべきか、それとも自動計測で行うべきかをディベート形式で討論したい。

次に、大動脈弁狭窄症評価における大動脈弁口面積、僧帽弁逆流評価の逆流弁口面積、右室機能評価の右室収縮期圧などの精度を保つにはどのようにしたら良いかを各職場の経験から述べていただき、計測値の妥当性や検証方法についても議論したい。

消化器領域

消化器1 シンポジウム

臨床に活かす超音波検査

座長

工藤 正俊(近畿大学医学部 消化器内科)

黒松 亮子(久留米大学 超音波診断センター)

全指定

近年の超音波装置の進化は目覚しい。高感度ドプラ、造影エコー、硬度診断は、肝臓領域の腫瘤性病変の診断のみならず、びまん性肝疾患の診断に大きな変化をもたらした。 これらの機能は、胆膵領域や消化管領域にも応用され、最近では、超音波内視鏡においても有用性が認められつつある。

超音波検査は、簡便性、低侵襲性が特徴であり、最初におこなわれる画像診断である。高性能の携帯型装置の普及により、POCUSの考え方が広まり、また、リアルタイム性を活かし、CTやMRI画像とのリアルタイムの統合画像検査も日常的に用いられるようになった。

本シンポジウムでは、肝臓、胆膵、消化管の超音波検査を牽引し、数多くの症例を経験されてこられた3人の先生方に、超音波装置の機能を駆使した、あすからの臨床に活かせる検査について、数多くの症例を提示し、解説していただく。

消化器2 シンポジウム

予後の良い膵癌(10㎜以下膵癌またはCIS)発見に超音波検査が如何に貢献しうるか?

座長

岡庭 信司(飯田市立病院 消化器内科)

北野 雅之(和歌山県立医科大学 内科学第二講座)

一部指定・一部公募

膵がんには早期癌の定義がなく、現時点では上皮内癌(CIS)と腫瘍径10mm以下の腫瘍が予後の良い膵がんに該当すると考えられている。CISは膵管内のみに腫瘍が存在する病態であり、CISから浸潤癌に移行するまでには数年かかると考えられている。最近では膵がんの高危険群が徐々に明らかとなり、病診連携を活用した高危険群を対象とする経過観察からもCISや10mm以下の病変が多数発見されるようになっている。

日常診療で普及している低侵襲のUSは、その拾い上げには重要な役割を担っている。また、EUSはMDCT等の他の画像診断と比較すると高解像度のため、腫瘍径10mm以下の小膵癌の存在診断には有用であると考えられている。残念ながら、CISをUSやEUSで描出することは不可能であるが、CISにより惹起される主膵管狭窄、分枝の拡張、膵嚢胞といった膵管の変化や、限局性の随伴性膵炎を反映する淡い低エコー領域の拾い上げは可能と考えられる。

今回のシンポジウムでは、CISと10mm以下の膵がんの特徴、USやEUSによる拾い上げのポイント、高危険群に対する経過観察、病診連携などにつき現状をご報告いただき、予後の良い膵がんを拾い上げる契機となることを期待している。

消化器3 シンポジウム

肝線維化診断の展望

座長

和久井 紀貴(東邦大学医療センター大森病院 消化器センター内科)

今井 康晴 (アムス丸の内パレスビルクリニック)

一部指定・一部公募

ウイルス性肝炎やNASHなどの慢性肝疾患の診療に際して、まず疾患の診断、次いで重症度(ステージや活動性など)に関する情報が必須である。また治療後の肝機能評価および組織学的改善の把握は患者の予後予測に重要である。従来、これらの現状把握のため肝生検による組織診断がゴールドスタンダードとして供されてきたが、エラストグラフィーなどの新しい技術が開発されたため、肝生検に代わる非侵襲的な検査法として地位を確立しつつある。

今回、超音波を用いた肝線維化の評価法について、これまでの検討結果、および最新の技術などをご紹介していただき、その有用性、将来性など、今後の肝線維化診断の展望について会場全体で活発な意見交換を行いたい。

消化器1 パネルディスカッション

新規超音波診断技術を用いた膵実質の評価

座長

祖父尼 淳 (東京医科大学 消化器内科)

大野 栄三郎(名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学 消化器内科)

一部指定・一部公募

画像診断の進歩に伴い膵疾患診断精度は向上し、その中でも経腹壁超音波(US)検査及び超音波内視鏡(EUS)の診断技術の進歩、発展は目覚ましいものがある。近年では膵疾患に対するUS及びEUSを用いた造影超音波検査や超音波エラストグラフィ(Strain法、shear wave 法など)を用いた膵腫瘍診断、早期慢性膵炎を含む膵炎症性疾患の実質評価における有用性が報告されてきている。本セッションでは日進月歩で登場、進化するこれらの新規超音波診断技術の膵疾患における臨床的有用性をご報告いただき、膵疾患に対する超音波診断の役割と今後の展望を討論したいと考える。多くの演題応募を期待する。

消化器2 パネルディスカッション

超音波を用いた消化管の血流、機能評価

座長

畠 二郎(川崎医科大学 検査診断学(内視鏡・超音波))

嶺 喜隆(キヤノンメディカルシステムズ株式会社)

一部指定・一部公募

高い空間的時間的分解能において超音波は他のモダリティの追随を許さない。消化管においてその血流や機能の評価は重要であるが、内視鏡を中心とする診断体系が確立された本邦ではこれらの診断はやや疎かになっていることが危惧される。超音波は簡便に消化管運動機能を評価できる優れた手法であり、また血流に関しては従来のドプラ法に加えてSuperb microvascular imagingや造影超音波(ただし保険適用外)などによる微細血流の評価も可能となっている。

そこで本パネルディスカッションにおいては、消化管の機能(主として運動機能)や血流を超音波でどのように評価し、いかなる有用性があるかについて現状を明らかにしたい。対象疾患はfunctional dyspepsiaや機能性便通異常などの機能的疾患、さらには腫瘍、炎症、虚血や出血など多岐にわたると思われる。また同時に超音波で血流を評価する上での注意点についても触れて頂く予定である。幸運な1例の報告よりは、ある程度まとまった複数症例のデータを基にした演題により、普遍化する上での問題点なども含めた議論を進めることができれば幸いである。多種多様な視点からの応募を期待する。

消化器3 パネルディスカッション

肝癌診療と超音波:最新の治療支援と効果判定テクニック

座長

沼田 和司(横浜市立大学附属市民総合医療センター 消化器病センター)

小川 眞広(日本大学病院 超音波室/消化器内科)

田中 弘教(宝塚市立病院 消化器内科)

全指定

肝癌治療に対して分子標的薬の選択肢も増え、近い将来は免疫治療の導入も期待されている。今後はそれらの治療によるダウンステージも期待でき、さらに完全壊死を求めるために、局所療法の重要性が増すことが推定される。今回は切除以外の局所治療に焦点をあて、肝動脈塞栓療法の適応と治療効果判定、bipolar 、monopolarのラジオ波熱凝固療法の適応とその治療支援と効果判定テクニック、マイクロ波熱凝固療法の適応とそのテクニック、体幹部定位放射線治療(SBRT)の適応とその有用性、SBRTとRFAの治療効果判定、重粒子線治療の適応・有用性と効果判定等についてそれぞれの専門医師に講演していただく予定である。一部メタも含めた肝癌局所治療の現状と今後の方向性について検討したい。

消化器4 パネルディスカッション

肝脂肪と超音波:基礎から臨床、そして未来へ

座長

熊田 卓 (大垣女子短期大学 看護学科)

飯島 尋子(兵庫医科大学 超音波センター)

蜂屋 弘之(東京工業大学工学院 システム制御系)

全指定

今やウイルス性肝疾患はほぼ制御され、肝疾患では非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)が最も頻度の高い疾患となっている。検診の腹部超音波ではNAFLD は25%以上の人に見られ脂質異常症よりも頻度が高い。NAFLDの予後を決定する因子は線維化の程度で、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)か非アルコール性脂肪肝(NAFL)かは予後に関連しないことも明らかとなってきた。2018年に作成されたAASLDのNAFLDのガイダンスでは肝脂肪の定量にはMRIが最も優れていると明記され、Controlled Attenuation Parameter(CAP)も有望なツールと記載されている。さらに最近ではMRIで定量された脂肪量は肝疾患および非肝疾患の合併症と関連することが相次いで発表された。線維化に加えて脂肪化の因子も重要であることが明らかとなったわけである。本パネルディスカッションでは、各機種にて発表されている減衰のパラメーターを指標とした脂肪化の測定法の現状、限界を明らかとし、今後につながる内容としたい。

消化器5 パネルディスカッション

IBDの超音波によるモニタリング

座長

樫田 博史(近畿大学医学部 消化器内科)

畠 二郎 (川崎医科大学 検査診断学(内視鏡・超音波))

一部指定・一部公募

IBD(inflammatory bowel disease)、すなわちクローン病と潰瘍性大腸炎は、本邦において有病率が急激に増加している。再燃と寛解を反復するが治癒することは少なく、病悩期間が長期にわたることから、頻回の活動性評価が必要である。一方でバイオ医薬品など治療法も格段に進歩し、より厳密な治療効果判定が求められるようになった。消化管病変の活動性評価におけるスタンダードは内視鏡であるが、その前処置も含め侵襲性を有するため、患者の忍容性に問題がある。非侵襲的で簡便な評価法として、(体外式)超音波が注目されるようになった。超音波は、その簡便さのため、腹痛患者に対する最初の検査として、IBDの拾い上げにも有用である。微細病変の描出は内視鏡に及ぶべくもないが、逆に内視鏡では見ることのできない腸管壁全層、腸管外の情報まで一度に得られるメリットがある。さらに、超音波により得られる病変の情報は形態のみならず、腸管運動や血流(ドプラ、造影)など多岐におよぶ。本パネルディスカッションにおいては、IBDの超音波によるモニタリングについて、各手法の利点と欠点、さらには内視鏡との使い分けなどを明らかにしつつ、標準化を見据えた議論を進めたい。多様な視点からの応募を期待する。

消化器6 パネルディスカッション

腹部POCUSにおける教育の在り方(急性腹症を含めて)

座長

今井 康晴(アムス丸の内パレスビルクリニック)

亀田 徹 (安曇野赤十字病院 救急科)

全指定

各演者へのご講演依頼内容(仮題)

  • ERでの腹部POCUS教育
  • 病棟での腹部POCUS教育
  • 検査室での腹部POCUS教育の工夫
  • 効果的なシミュレーション教育
  • 腹部POCUS講習会の在り方

本邦でもpoint-of-care ultrasound(POCUS)の概念が普及し、各領域でPOCUSの在り方について議論が展開されている。POCUSは医療従事者がベッドサイドで観察部位を絞って行う手法と定義されるが(NEJM 2011)、本来超音波検査を専門にしない医療従事者が行う手法という観点で、数多くの臨床研究が行われてきた。特に後者については、従来の系統的超音波検査とは別の視点からフレームワーク、到達目標を設定し、教育システムを構築していく必要がある。このセッションの前半では、急性腹症を含めた腹部POCUSの教育について、様々な場面でのon-the-job trainingの取り組みを紹介いただき、創意工夫や問題点についてお示しいただく。後半ではon-the-job trainingを補うための効果的なシミュレーション教育のポイントを解説いただき、その具体的な取り組みにあたる腹部POCUS講習会の在り方について提言いただく。その上で、今後の腹部POCUSにおける教育の在り方について、会場の皆様とご一緒にディスカッションを行いたい。

消化器1 ワークショップ

肝臓疾患:画像と病理の接点と乖離

座長

丸山 紀史 (千葉大学大学院医学研究院 消化器内科学)

西川 かおり(杏林大学医学部 第三内科学教室)

矢野 博久 (久留米大学医学部 病理学講座)

全公募

近年、超音波装置の性能は飛躍的に向上し、極めて高い診断能を獲得した。しかし未だに、その診断は確実なものではなく、組織診断との不一致や予想と異なる病理結果が得られることも少なくない。肝臓領域では、病変側の要因として炎症・線維化・脂肪化や血行異常などが超音波像に影響を与える。さらに、アーチファクトなど超音波装置自体の要因や患者の体型も超音波所見の成り立ちや解釈を左右すると思われる。本ワークショップでは、多数例での研究成果だけでなく一例報告を含めた演題に対して、超音波像と病理所見との接点ならびに乖離を焦点として十分に討論したい。明日からの診療に直結する本企画への多くの応募と参加を期待する。

消化器2 ワークショップ

消化器疾患におけるドプラ検査の有用性

座長

森 秀明 (杏林大学医学部 第3内科学教室)

水口 安則(国立がん研究センター中央病院 放射線診断科)

全公募

カラードプラが実際の腹部領域検査に広く普及するようになって、はや30年以上経過した。超音波診断装置の映像技術革新と共に、ドプラ技術も格段に進歩してきたのは周知の事実である。パルスドプラ、カラードプラ、パワードプラを経て、近年ではより低流速・高分解能・高フレームレートでの表示や、超音波造影下でのドプラ血流表示が可能となり、ドプラ検査は他のモダリティを遥かに凌駕する細かな血流情報を得ることができるようになった。 ドプラ技術も隔世の感である。本ワークショップでは、初頭に森会長による「ドプラ総論」の講演を予定している。それに引き続き、各種消化器領域疾患を対象としたドプラの最新知見について発表および活発な議論を行っていただき、古くて新しい技術であるドプラ検査の有用性についての再評価、再確認、再発見ができればよいと考える。多くの方々のご参集をお願いします。

消化器3 ワークショップ

胆膵領域におけるelasticity imagingの役割

座長

入澤 篤志(獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座)

桑原 崇通(愛知県がんセンター中央病院 消化器内科部)

一部指定・一部公募

elasticity imaging (エラストグラフィ) は近年目覚ましい技術革新を遂げており、様々な領域で応用されています。胆膵領域におけるelasticity imagingは、本機能が搭載された機器の普及も相まって、膵腫瘍の良悪性の鑑別や膵実質の線維化評価など、多くの臨床検討がなされています。日本超音波医学会より膵臓領域の超音波エラストグラフィ診療ガイドラインが2015年に刊行されましたが、それ以降も胆膵領域におけるelasticity imagingの有用性は多数報告されています。本セッションでは胆膵領域におけるelasticity imagingがどのような疾患にどのように使われているか、その有用性、役割などを討論したいと考えます。是非多くの演題応募をお願い致します。今後の発展に繋がる野心的な演題も歓迎いたします。

消化器4 ワークショップ

超音波が診断に有用であった消化管疾患

座長

樫田 博史 (近畿大学医学部 消化器内科)

長谷川 雄一(成田赤十字病院 検査部)

一部指定・一部公募

(体外式)超音波検査は、その非侵襲性と簡便さの故に、画像診断におけるファーストチョイスのモダリティーとして確固たる地位を築いている。しかしながら、術者依存であるが故に不本意な結果に終わっている一面も否定できず、特に消化管疾患への応用には、克服すべき課題も多い。超音波の特性による評価困難部位においては他のモダリティーに譲らざるを得ず、微細病変の描出では内視鏡に及ぶべくもない。一方で、内視鏡では見ることのできない消化管全層や消化管外の情報を、短時間で得られる強みもある。熟練した知識と技術の下で使用するならば、得られる情報は他を圧倒的に凌ぐものであることは疑いない。近年Point-of-Care超音波(POCUS)が注目されているが、特に急性腹症における超音波の役割は大きい。

このワークショップにおいては、消化管の超音波診断について、特に有用であった実症例を提示して頂き、超音波を現状以上の診断ツールとしていかに活用していけば良いのか、今後の展望を明らかにしていきたい。多くの演題御応募を期待する。

産婦人科領域

産婦人科1 シンポジウム

妊娠高血圧症候群と胎児胎盤機能不全における超音波検査の役割

座長

菊池 昭彦(岩手医科大学 産婦人科学講座)

成瀬 勝彦(聖バルナバ病院)

全指定

学説の疾患と揶揄されてきた妊娠高血圧症候群(HDP)であるが、今世紀に入って子宮らせん動脈分解異常と胎盤形成不全が主要原因であることが明らかとなり、胎盤由来のマーカーなども同定されることで一気に研究が進展した。また、そのことで多くの重篤な周産期救急疾患(常位胎盤早期剥離や胎児発育不全・機能不全)と原因を同じくし、それらの中心的存在となったことも、疾患の重要性を更に増している。

一方、その予知と治療については手つかずであったが、2017年に英国から発表された超音波スクリーニングと血清マーカーによりハイリスク群を抽出し、低用量アスピリンを投与してHDPを有意に減少させたRCTは世界に衝撃を与えた。我が国でも追試が行われているこのスクリーニング法に加え、周産期予後を予測するために超音波検査は今後ますます重要性を増すであろう。臨床経験の豊富な演者に集まって頂き、その明るい展望について語り合うシンポジウムとしたい。

産婦人科1 ワークショップ

女性医学と超音波

座長

小松 篤史(日本大学医学部 産婦人科学)

松岡 隆 (昭和大学医学部 産婦人科学講座)

一部指定・一部公募

産婦人科学は、周産期医学、生殖内分泌学、婦人科腫瘍学および女性医学の4本柱で成り立っています。産婦人科学における超音波検査の役割は胎児発育および形態学を中心に発展してきましたが、生殖内分泌学や婦人科腫瘍学においても超音波検査は必要不可欠な検査となっています。しかし、今まで女性医学の超音波検査の役割を論じる機会は少なく、どのような活用が考えられ応用されているかに関しては未知であり可能性を秘めいていると考えられます。女性医学は「産婦人科の専門領域のひとつで、QOLの維持・向上のために、女性に特有な心身にまつわる疾患を主として予防医学の観点から取り扱うことを目的とする」と定義されており、カバーする領域として骨盤臓器脱・女性下部尿路症状・性機能障害・思春期医学・更年期症状や経時障害などに対するホルモン補充・乳がんを含む乳腺疾患・女性アスリートのヘルスケアなど多岐に渡ります。女性医学における今までのみならずこれからの超音波検査の役割や可能性を考えるシンポジウムにしたいと思います。

産婦人科2 ワークショップ

産婦人科領域で有望な新技術

座長

市塚 清健 (昭和大学横浜市北部病院 産婦人科)

長谷川 潤一(聖マリアンナ医科大学 産婦人科学)

一部指定・一部公募

近年の超音波機器の進歩、改善は著しく、各社からは新しいアプリケーションが提供されている。臨床家はそれらを、日々の診断や疾患の病態などの新知見を得るため利用しているところである。本ワークショップでは、産婦人科領域での、これら新技術の有用性に関する演題を募集する。新たな診断や知見をえるためのアプローチとしての新技術についてのディスカッションができることを目的とする。

産婦人科3 ワークショップ

妊娠初期スクリーニング -超音波とNIPT-

座長

田中 守 (慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室)

左合 治彦(国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター)

一部指定・一部公募

検査技術や診断法の進歩により、妊娠初期に胎児に関するいろいろな情報が得られるようになってきた。NTなど超音波検査で得られるマーカーを用いるスクリーニング法が1990年代に確立され、日本でも少しずつ行われるようになってきた。次世代シークエンサーを用いて母体血で行う、新しい出生前遺伝学的検査であるNIPTが2013年に日本へ導入され、臨床研究から日常臨床への移行する段階となってきた。妊娠初期胎児スクリーニングは希望者のみが行う任意の検査であるが、そのためもあり超音波とNIPTをどのように用いるかの議論は少ない。妊娠初期胎児スクリーニングにおける超音波とNIPTについて理解を深め、海外の状況や日本の実際を調査・検討して、超音波とNIPTが今後日本においてどのように行われるべきか、そのためにはどのようにすべきかなどについて議論したい。

産婦人科4 ワークショップ

胎児心臓異常のスクリーニング-臨床現場の抱える課題は?-

座長

亀井 良政(埼玉医科大学 産科婦人科学教室)

宮越 敬 (慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室)

全指定

先天性心疾患(CHD)はその出生前診断が児の予後と密接に関連する疾患のひとつである。胎児心エコーガイドライン策定・各種講習会開催を機にその出生前診断率は向上しているが、スクリーニングシステムや検者(産婦人科医師・超音波検査技師)の教育・トレーニングの改善には常に注視すべきである。特にCHD既往などハイリスク群ではより慎重なスクリーニングが求められる。また、膠原病合併妊娠例では不整脈に留意すべきであるが、有効なスクリーニングに関する情報は少ない。本ワークショップでは、スクリーニングを中心に胎児心エコーに関する臨床現場における課題について情報を共有し、CHD出生前診断の向上に役立てたい。

小児科領域

小児科1 シンポジウム

立体的に考える先天性心疾患

座長

市橋 光(自治医科大学付属さいたま医療センター 小児科)

森 一博(徳島県立中央病院 小児科)

全指定

先天性心疾患は形態異常であるため、その診断は心エコーによる画像によって成される。その際、三次元の立体構造を有する心臓を二次元の断層像により診断するという難しさが生じる。心エコー検査をしながら、立体的な心臓からどのような断面を切り、その描出された断面から心臓の立体構造を頭の中で構築していく、という往復のプロセスを進めていくのである。

シンポジウムでは、疾患名だけでなくその中にあるいくつかの型を正確に診断する必要がある房室中隔欠損、総肺静脈還流異常、両大血管右室起始、大血管転位について講演していただく。その際、立体的な構造を分かりやすく理解できるよう、MRI、CTなどの別の画像診断のmodalityや三次元エコー、三次元的な図を多数用いて、分かりやすく説明してもらう予定である。このシンポジウムに参加することで、三次元構造を理解しながらエコー検査ができるようになることを期待する。

小児科2 シンポジウム

小児急性腹症の超音波診断

座長

内田 正志(JCHO徳山中央病院 小児科)

余田 篤 (大阪医科大学 小児科)

全指定

超音波検査は非侵襲的(痛み・放射線被曝なし)で、ベッドサイドで繰り返し検査でき、『腹腔内で何が起こっているのか』を短時間に把握できるので消化器疾患をはじめ、腎疾患、生殖器疾患の診断に威力を発揮する。最近は画像の鮮明化や描出の工夫により、消化管疾患が大部分を占める小児救急の場面においてもその威力(診断の迅速性と正確性)を発揮するようになり、急性腹症の診断に欠かせないツールとなった。

小児の急性腹症(腹痛をきたす疾患)の大部分は消化管疾患であり、多くは便秘、感染性胃腸炎であるが、日常診療で見逃してはならない疾患は緊急手術を必要とする疾患である。本シンポジウムでは小児の代表的な急性腹症である腸重積症と急性虫垂炎に加えて、見逃してはならない生殖器疾患(卵巣嚢腫の茎捻転・精巣捻転症)と絞扼性イレウスを取り上げ、4人の講師に熱く語ってもらうことにした。

乳腺領域

乳腺1 シンポジウム

Bモード、エラストグラフィ、血流評価を用いた病理診断予測-Comprehensive Ultrasound

座長

平井 都始子(奈良県立医科大学 総合画像診断センター)

増田 しのぶ(日本大学医学部 病態病理学系 腫瘍病理学分野)

全指定

高解像度Bモード画像、最新のエラストグラフィ、ドプラ、造影超音波による血流評価により、病理像を予測し、診断を組み立てていくComprehensive Ultrasoundについて、各画像を対比し、解説していただく。各モードの適切な理解を深めてもらうと共に最終診断である病理診断について、新取り扱い規約について学習して頂く。

乳腺2 シンポジウム

乳房造影超音波撮像のPitfall

座長

中島 一毅(川崎医科大学 総合外科学教室)

位藤 俊一(りんくう総合医療センター 外科)

全公募

乳腺領域でSonazoidによる造影超音波が保険適応となってから数年経過しています。しかし、造影超音波が静注薬の投与であることから、同意書や、医師、看護師の立ち会いが必要で、技師だけですすめることが困難であることから、未だ普及しているとは言い難い状況です。さらに、同時期にSMIなどの高感度、高SN比のドプラ技術が発表され、造影しなくても微小血流が十分に評価できるとの誤解が広まり、ますます造影超音波がハードルの高い検査となってしまっています。実際、学会発表や論文報告は散見される程度しかありません。

おそらく、実際の造影超音波検査をしたことがないのに、造影超音波検査までは不要と判断している医療者も多いと思われ、この心のハードルを下げ、まず、試してみてもらうことが必要と感じております。

そこで、本セッションでは、「造影超音波検査の意義、有用性」とともに、「どのように準備、検査をすすめれば、診断、治療に有用なデータが収集できるか」、「簡単に乳房造影超音波検査をすすめるための手順、工夫」などをレクチャーしていただき、造影超音波検査に踏み切るきっかけを作りたいと考えております。造影超音波検査を実施している施設の方々から、意義、有用性とともに、Pitfallについて講演していただき、造影超音波検査の普及をすすめていきたいと思いますので、各施設の考え方、流儀などをご披露ください。

乳腺1 パネルディスカッション

乳がん手術に超音波診断をいかに応用するか
(Comprehensive ultrasoundによる切除範囲決定への応用)

座長

安田 秀光(河北総合病院 乳腺外科)

伊藤 吾子(日立総合病院 乳腺甲状腺外科)

一部指定・一部公募

乳がん手術を行う過程で、画像診断は重要な役割を果たす。超音波はリアルタイムに病変が確認でき、他のモダリティを参考にしながら何度でも行うことができるため、術前・術中のさまざまな局面で応用することが可能である。

乳がんの術式決定、切除範囲の決定、及びセンチネルリンパ節の同定などに、どのような機能を用いて超音波を生かし、手術を円滑かつ正確に進めているのか、各施設の工夫、注意点、治療成績などを示していただきたい。

乳腺2 パネルディスカッション

乳がん薬物治療効果判定における超音波診断の応用(各種モダリティとの比較を含めて)

座長

中島 一毅(川崎医科大学 総合外科学教室)

明石 定子(昭和大学病院 乳腺外科)

一部指定・一部公募

乳癌の術前化学療法は切除不能乳がんや、ステージ4乳がんに対するファーストラインの治療と考えられてきたが、近年では、切除可能な限局した乳がん症例に対しても腫瘍縮小による温存率向上や、完全寛解による予後改善、化学療法に対する腫瘍の反応性を確認することなどを目的に行われており、すでに日常診療におけるルーチンの選択肢である。特に術後補助療法が必須となるHER2タイプやTNBCタイプ乳癌においては、ファーストラインの治療選択肢となることが多い。しかし、切除可能乳癌を切除せずに化学療法を行うことは、治療効果不良の場合、患者だけでなく、主治医にも強いストレスを与える。そのため、早期に治療効果の予測判定が必要であり、画像診断がその中心にある。また、治療効果判定の中心は化学療法治療効果評価の国際基準であるRECISTで推奨されているCT、MRIである。しかし、化学療法中に頻回にCT、MRIを行うことは実臨床上困難であり、容易に頻回に検査が可能である超音波検査に期待がもたれている。そこで、今回、術前化学療法の治療効果評価に対し、超音波、および、CT、MRI、その他もモダリティによる研究報告やご意見をいただき、術前化学療法の治療効果評価に有用と考えられるモダリティや基準をデッスカッションしたいと考えている。

甲状腺領域

甲状腺 国際シンポジウム

甲状腺結節の診断基準ーTI-RADSを再考するー

座長

鈴木 眞一(福島県立医科大学 甲状腺・内分泌外科)

福成 信博(昭和大学横浜北部病院 外科系診療センター 外科)

全指定

甲状腺結節の診断には超音波検査が第一選択となっており、この良悪性の鑑別診断には様々な診断基準が作成されている。本邦では日本超音波学医学会の甲状腺結節(腫瘤)超音波診断基準と日本乳腺甲状腺超音波医学会の甲状腺超音波ガイドブックに示された、精査基準である診断の進め方(結節性病変)がある。TI-RADS(Thyroid Imaging Reporting and Data System)が国際的に多く存在するが最も有名なものがAmerican College of Radiology(ACR)によって作成されたACR-TI-RADSである。そのほか海外ではTAを始めAACE/ACE/AME、ETA、KSThRなどからそれぞれのTI-RADSが作成されている。これらにつき共通点、相違点等につき再考するとともに本邦の精査基準の評価と今後の改訂に向けた対応につき国際的に議論を行う予定である。

甲状腺1 シンポジウム

小児甲状腺の超音波診断

座長

志村 浩己 (福島県立医科大学 臨床検査医学講座)

貴田岡 正史(イムス三芳総合病院 内分泌・代謝センター)

全指定

これまで甲状腺超音波診断において、小児の超音波所見について充分な臨床知見はあまり集積されていないのが現状であった。東日本大震災に引き続いて発生した原子力発電所事故後、福島県では福島県民健康調査「甲状腺検査」が震災の約半年後に開始され、震災時18歳以下の住民に対し、甲状腺超音波検査が実施されている。本検査の進捗と小児甲状腺疾患の超音波診断への関心の高まりに伴い、これまで余り知られていなかった小児甲状腺のいわゆる正常所見、小児甲状腺癌の臨床像、超音波所見が明らかになりつつある。本シンポジウムでは、小児甲状腺疾患の超音波診断に関する研究を推進しているシンポジストにより、現時点までの研究成果を紹介して頂き、今後の課題について議論を行いたいと考えている。本学会の会員にも日常臨床に役立つ情報が多く得られるシンポジウムになると期待される。

甲状腺1 パネルディスカッション

咽・喉頭疾患における超音波診断の積極的活用について

座長

門田 伸也(独立行政法人国立病院機構四国がんセンター 頭頸科・甲状腺腫瘍科)

福原 隆宏(鳥取大学医学部 感覚運動医学講座 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野)

全指定

頸部超音波検査は、高周波リニアプローブで細やかな解剖の評価が可能であり、有用な検査です。しかし、他分野に比べ、頸部超音波の有用性はあまり知られていないのが現状です。

本セッションでは、頭頸部領域、特に咽・喉頭への超音波診断の活用法についての発表を企画しました。まず超音波で描出される頸部・咽喉頭の解剖について解説をおこないます。次に、咽・喉頭の腫瘍性疾患の診断と小児疾患の診断方法を発表してもらう予定です。また、頸部は発声や嚥下、呼吸など、多くの機能を担っている部分です。そこで、音声や嚥下、睡眠時無呼吸の評価での超音波診断装置の活用法についても提示していただく予定としました。

このように、日常診療で頸部超音波検査をワンランクアップさせるために、実際に参考になるようなセッションにします。パネルディスカッション形式ですが、フロアからの意見や質問を積極的に討論していきたいと思います。皆様の参加をお待ちしています。

甲状腺2 パネルディスカッション

甲状腺結節の縦横比

座長

福成 信博 (昭和大学横浜北部病院 外科系診療センター 外科)

宮川 めぐみ(医療法人誠医会宮川病院 内科)

一部指定・一部公募

超音波検査は甲状腺腫瘍の診断には欠かすことのできない検査であり、特徴的な所見を呈しやすい乳頭癌に関しては、現在の高分解能機器は微小な病変をも検出・診断が可能である。2011年に「甲状腺結節(腫瘍)超音波診断基準」は日超医用語診断基準委員会を経て承認され、現在に至っている。一方、腫瘍の縦横比(D/W)は、悪性腫瘍では有意に高く、比較的客観評価可能な超音波所見として、1980年後半より報告され、乳腺・甲状腺腫瘍の鑑別診断として臨床的現場で用いられてきた。しかしながら、わが国では現在の高分解能機器での評価は未だなされておらず、診断基準にもD/Wは導入されていない。今回、甲状腺結節において縦横比(D/W)の診断的価値をJABTS多施設共同研究として多数例対象に再検討、評価を行い、甲状腺結節(腫瘍)超音波診断基準の1項目として追加導入を目標としている。

甲状腺1 ワークショップ

甲状腺疾患における組織弾性評価

座長

鈴木 眞一 (福島県立医科大学 甲状腺・内分泌外科)

貴田岡 正史(イムス三芳総合病院 内分泌・代謝センター)

一部指定・一部公募

組織弾性イメージング(エラストグラフィ)は、組織の歪みを画像化するStrain Elastgraphyや剪断波(横波)を用いて組織弾性を定量・画像化するShear Wave Elastography (SWE) などが臨床応用されている。甲状腺は表在組織であり触診所見が臨床的に重要視されてきた。その点で硬さの客観的評価が可能であるエラストグラフィの果たす役割は極めて大きい。びまん性腫大をきたす、バセドウ病や橋本病ではその病態を詳細に評価することが期待されている。結節性病変では、乳頭癌は正常甲状腺に比し約10倍の硬さで、橋本病や腺腫様甲状腺腫の合併例でも診断に有用であるが、Bモード画像のみで十分診断可能な症例が多い。一方、エラストグラフィは超音波検査や細胞診で術前診断困難な濾胞癌で鑑別診断に有用であること期待されている。その中で腫瘍内部の硬い部分の占める比率、硬さのScore化、Grade分類やパターン分類などの有用性が提唱されている。また、SWEは定量が可能な点で今後の発展が期待されている。

甲状腺2 ワークショップ

甲状腺結節の血流評価ー新診断基準に向けてー

座長

村上 司  (野口記念会野口病院)

尾本 きよか(自治医科大学附属さいたま医療センター 総合医学第1講座(臨床検査部))

全指定

甲状腺結節の良悪性鑑別に超音波検査が有用であるが、濾胞性腫瘍など一部の組織型ではBモード像での鑑別が困難な場合がある。超音波を用いた血流評価がこの問題のbreakthroughになることが期待されているが、未だ一定の結論には達していない。

多種多様な診断装置があるため血流評価における検査法の標準化が未だ十分でないこと、超音波診断装置の進歩がめざましく臨床医の実践が追いついていないことなどが考慮すべき問題点であろうか。また、濾胞性腫瘍においては病理学的な良悪性の診断さえも診断医によって判断が異なる場合があることが知られている。施設の違い、診断装置の違いを超えて共通の基準で甲状腺結節の血流を評価することができ、それが超音波診断に寄与できるよう議論を深めたい。

甲状腺(頭頸部)ハンズオン

頭頸部超音波診断ハンズオンセミナー

座長

志賀 清人(岩手医科大学附属病院 頭頸部外科)

松浦 一登(宮城県立がんセンター 頭頸部外科)

全指定

超音波検査(US)は軟部組織の空間分解能が高く、非侵襲的かつ簡便で、リアルタイムに診断に直結した情報を得ることができる。USは比較的表層に存在する組織の診断に威力を発揮するので頭頸部領域の診断に有用である。

頭頸部領域には重要臓器として甲状腺や唾液腺、咽喉頭、気管、食道、総頸動脈、内頸静脈などがあり、病変部とこれらの臓器との関係を正確に評価する必要がある。そのため、基本となる臓器や血管をメルクマールとして同定し、病変部の位置や深さを確認していくことになる。また、病変部の存在診断のみならず、様々な質的診断を行うことも可能となってきている。こうした技術と知識を組み合わせると、手術の可否を決める情報を提示することもできるようになってきた。

本セミナーは解説・実習を通して、頭頸部領域の超音波診断について理解を深めることを目的とする。

泌尿器領域

泌尿器1 シンポジウム

Multi-parametric Ultrasound for Prostate

座長

浮村 理 (京都府立医科大学 泌尿器科学教室)

山本 徳則(名古屋大学大学院医学系研究科 泌尿器科学教室)

全指定

前立腺がん病巣の可視化・針生検法・治療誘導技術の精度向上を目的とした超音波診断技術における進歩には、ドプラ法、エラストグラフィ、造影超音波、3次元超音波、Image fusion技術など、dataのcomputer 処理可能な新技術の出現があり、併せてmulti-parametric ultrasoundと称される。dataのdigital化はがん病巣の空間的位置の把握を明確にした。これらにより、従来の前立腺臓器全体を対象とする診療体系から、新たに、がん病巣おのおのを対象にする診療体系が誕生した。特に、新しい臓器温存治療戦略であるActive surveillanceや治療すべき病巣に対する局所治療はもちろん、手術・放射線においても前立腺臓器内のどこに危険な癌が存在するかを配慮した治療戦略が誕生し、画像技術が診断のみならず、手術や放射線を含む様々な治療誘導技術においても大きな役割を果たしている。

泌尿器2 シンポジウム

超音波が診断に役に立った腎泌尿器疾患症例

座長

齊藤 弥穂(高の原中央病院 人間ドックセンター・放射線科)

千葉 裕 (北アルプス医療センターあづみ病院 在宅支援科兼地域医療部)

全公募

腎泌尿器疾患の確定診断に、特に超音波検査が有用だった症例を一般公募いたします。

症例の簡単な病歴と経過、他の画像検査所見。そして特に診断に有用だった超音波画像の静止画とその超音波所見を記載したスケッチを1~数枚度添付してお申し込みください。

またこのシンポジウムに不採用だった場合、腎泌尿器領域の一般演題の方でのご発表を希望なさるか希望しないかも書き添えて頂くようお願いいたします。

応募数が多数の場合には、その内容と症例のバランス等を考慮して座長の方で採用演題を決めさせて頂きます。多数の応募をお待ちしております。

泌尿器1 ワークショップ

超音波で膀胱を診る

座長

陣崎 雅弘(慶應義塾大学医学部 放射線診断科)

皆川 倫範(信州大学医学部 泌尿器科学教室)

全指定

膀胱の超音波検査でまず思い浮かぶのは、膀胱腫瘍や膀胱結石などの診断である。これらは、器質的疾患の診断学として重要である。一方、近年、超音波の排尿に関連する機能評価についての研究成果が蓄積されつつある。膀胱は非常に複雑な制御機構のもとに活動する臓器である。低容量では尿意を感じずに、低圧で蓄尿する。一定以上の尿量に達した時点で尿意として自覚して排尿に切り替わり、残尿なく排尿する。意識することは少ないが、非常に複雑な制御機構である。しかし、その制御機構はなんらかの影響で障害を受けた場合、著しくQoLが障害される。膀胱への血流障害や膀胱出口閉塞は代表的な膀胱機能障害の原因であるが、超音波検査はそういった膀胱機能障害の原因や程度を観察するうえで非常に重要なモダリティである。このワークショップでは、血流や膀胱壁肥厚など膀胱機能に関わる超音波検査所見に焦点をあて、器質的疾患の診断を超えた排尿機能評価に関わる超音波検査のあり方に迫る。

泌尿器2 ワークショップ

多職種への泌尿器超音波の普及・教育の工夫

座長

関根 智紀(総合病院国保旭中央病院 超音波検査室)

千葉 裕 (北アルプス医療センターあづみ病院 在宅支援科兼地域医療部)

全公募

上記ワークショップへの演題を一般公募いたします。医師(初期研修医や超音波検査の経験の浅い医師)、看護師、検査技師(新人や初心者)、医学生、看護学生など多職種への超音波検査の教育や普及などについて、各施設での取り組みの現状・工夫・課題・問題点などについてのご発表をお待ちしております。

応募数が多数の場合には、その内容とバランス等を考慮して座長の方で採用演題を決めさせて頂きます。

またこのワークショップに不採用だった場合、腎泌尿器領域の一般演題の方でのご発表を希望なさるか希望しないかも書き添えて頂くようお願いいたします。多数の応募をお待ちしております。

血管領域

血管1 シンポジウム

治療に活かす血管エコー:大動脈、腎動脈、末梢動脈、Vascular access

座長

赤坂 和美(旭川医科大学 循環器内科)

八鍬 恒芳(東邦大学医療センター大森病院 臨床生理機能検査部)

全指定

大動脈瘤のステントグラフト留置術や経皮的腎動脈形成術の術前後評価、さらに、下肢閉塞性動脈硬化症やバスキュラーアクセスに対するエコーガイド下の血管内治療などに用いられる血管エコーは、様々な血管治療の現場において重要な検査として確立しつつあります。しかしながら、エコーを血管治療に有効活用するには、エコー診断としての技術や知識のみならず、治療に関する知識が不可欠です。本シンポジウムでは、血管治療に携わり、且つエコーに熟知した先生方に各血管領域別にご講演いただき、その有用性と課題、さらには今後の展望などについてディスカッションします。治療とエコーの知識を増やすだけでなく、チームで取り組む治療の発展性を実感いただけるようなシンポジウムにしたいと考えております。現在、血管治療に携わっておられる方はもちろん、これから携わることを考えておられる方に是非ご参加いただきたいと考えています。

血管2 シンポジウム

治療に活かす静脈エコー:深部静脈血栓症、静脈瘤

座長

西上 和宏(医療法人博光会 御幸病院 LTAC心不全センター)

山本 哲也(埼玉医科大学国際医療センター 中央検査部)

一部指定・一部公募

近年、静脈エコー法は各施設において需要が増加し、急速な勢いで普及している。また、標準的評価法の確立により、その診断レベルは向上している。さらに、本検査法は他の画像診断と比し、リアルタイム性に優れ、非侵襲的に血管の形態や内部性状、及び血流情報が詳細に得られ、機動性に優れることから、ベッドサイドや手術室でも簡便に実施されている。このように深部静脈血栓症診断に対する第一選択の検査および静脈瘤の検査・治療に必須の画像診断法として重要な役割を担っている。

本シンポジウムでは、静脈エコーを深部静脈血栓症や静脈瘤診療にどう役立てているのか?診断や治療法の選択、治療効果の判定にどう用いているのか?術前や術中、術後評価にどう活かすのか?そのポイントやコツ、注意点、創意工夫した点等、多彩な応募を期待しています。

血管3 シンポジウム

頭頸部血管エコーを活かす:救急・健診・診療所・病院でのエコー活用術

座長

濱口 浩敏(北播磨総合医療センター 脳神経内科)

小谷 敦志(近畿大学医学部奈良病院 臨床検査部)

全指定

頸動脈エコーに代表される頭頸部血管エコーは様々な領域で汎用されています。しかし、各領域において、検査結果から得られる情報をどのように活用するかは異なります。例えば、脳卒中診療においては、脳梗塞の原因精査という意味において、プラーク性状や狭窄率の評価が中心になり、循環器領域や一般内科ではプラーク性状とIMTに注目されています。これらのことは大病院と診療所、健診など診療目的の多様性においても頸動脈エコーの活用法が変わってくることが想定されます。本セッションでは、専門家が頸動脈エコーをどのように活用しているのかをそれぞれの立場で解説していただくとともに、昨年発表された頸動脈超音波検査標準的評価法をどのように組み込んでいくことができるかについて議論したいと思います。

血管4 シンポジウム

血管エコー温故知新(基礎的な知識と新しい技術を学ぶ)

座長

金田 智(東京都済生会中央病院 放射線科)

三木 俊(東北大学病院 生理検査センター)

全指定

血管エコーにおける診断はBモードで始まり、ドプラ法、カラー断層法など、今では古典的な技術とされるような様々な技術の積み重ねにより進歩してきました。最近では高速超音波イメージングなど、さらに新しい技術も加わっています。温故知新とすこしニュアンスがずれますが、今までの基礎的な診断方法を振り返り、それとともに新しい技術を学び、新旧の技術をどのように使っていくべきか皆さんとともに考えていきたいと思います。

血管5 シンポジウム

血管エコーレポート作成のポイント:医師からの要望に答える

座長

平井 都始子(奈良県立医科大学 総合画像診断センター)

久保田 義則(北播磨総合医療センター 中央検査室)

全指定

頚動脈、下肢静脈、大動脈・末梢動脈、腎動脈について日本超音波医学会から血管エコーの標準的評価法が示され、検査のポイントや評価の基準が詳細に記載されている。しかし、レポートについては対象血管や疾患などによって記載すべき情報が異なるため、標準的なレポートサンプルは一部疾患についてのみ掲載されているだけである。血管エコーで精密で正確な情報が得られても、その結果が依頼医に正確に伝わり臨床に活かされなければ意味がないため、依頼医と連携してレポートに素晴らしい工夫が凝らされている施設もある。また、検査レポートは公文書であるため、他院への紹介やカルテ開示などで第3者が閲覧する機会も多く、病院の実力を測る尺度となる側面もある。本シンポジウムでは、各分野において基本的に押さえておくべき所見(情報)と分かりやすい記載方法、的確に臨床医に伝えるための模範的なレポートを作成するためのポイントを紹介していただく。

血管1 ワークショップ

血管エコー標準化の意義:何が求められているか?
血管領域におけるガイドラインの現状と問題点

座長

松尾 汎(医療法人松尾クリニック)

佐藤 洋(関西電力病院 臨床検査部)

一部指定・一部公募

現在、血管領域での超音波検査の標準的評価法が、頸動脈、大動脈・末梢動脈、腎動脈、下肢静脈(深部静脈+下肢静脈瘤)の領域で提示されている。

標準化は、用語の統一や、標準値の明確化など、診断に有用ではあるが、その一方で、新しい指針や指標への工夫を妨げる可能性も孕んでいる。また、超音波検査の実施に際し、基本的な指標や検査手順などを習得するには有用ではあるが、そこで留まるのでは無く、より工夫することや新しい進歩も必要である。

そこで、本セッションでは、標準化により得られた利益、逆に被り得る問題点などを明らかにし、更なる血管エコーの発展と普及を模索したい。

是非、忌憚ないご意見とご提案を頂きたい。

血管1 特別プログラム

達人に学ぶ 血管エコーライブデモンストレーション1

座長

濱口 浩敏(北播磨総合医療センター 脳神経内科)

赤坂 和美(旭川医科大学 循環器内科)

全指定

血管エコーは全身を診る必要がありますが、施設によってはその特性からすべての領域を網羅するのが困難な場合があります。さまざまな学会や研究会が血管エコー関連の話題を取り上げていても、実際の検査手技を理解しておかないと、解釈に困ることもあります。

また、標準的評価法を学んでいても、ピットフォールや明瞭に描出するためのコツについては記載されていません。本セッションでは、血管エコーにおける各領域のエキスパートの先生に、「達人に学ぶ」と題して検査手技の講義とライブデモンストレーションを行っていただくことにいたしました。苦手な領域や普段検査していない領域を聞くだけでも十分意味があります。明日からの診療に役立てることができるよう、一緒に勉強しましょう。

血管2 特別プログラム

達人に学ぶ 血管エコーライブデモンストレーション2

座長

松尾 汎  (医療法人松尾クリニック)

平井 都始子(奈良県立医科大学 総合画像診断センター)

全指定

血管エコーは全身を診る必要がありますが、施設によってはその特性からすべての領域を網羅するのが困難な場合があります。さまざまな学会や研究会が血管エコー関連の話題を取り上げていても、実際の検査手技を理解しておかないと、解釈に困ることもあります。

また、標準的評価法を学んでいても、ピットフォールや明瞭に描出するためのコツについては記載されていません。本セッションでは、血管エコーにおける各領域のエキスパートの先生に、「達人に学ぶ」と題して検査手技の講義とライブデモンストレーションを行っていただくことにいたしました。苦手な領域や普段検査していない領域を聞くだけでも十分意味があります。明日からの診療に役立てることができるよう、一緒に勉強しましょう。

血管 ハンズオン

血管エコーハンズオンセミナー1「頸動脈、大動脈、下肢動脈、下肢静脈、腎動脈」

座長

八鍬 恒芳(東邦大学医療センター大森病院 臨床生理機能検査部)

全指定

血管エコーは主に頸動脈や腹部血管、さらに下肢動脈や下肢静脈など、全身に渡り広く臨床に活用されています。血管エコーを習得するには、基本的な血管疾患の知識のみならず、技術の向上と得られた所見を読み解く力が必要です。基本的な走査法は実際に経験しながら培われていくので、座学での知識習得のみならず、正しい画像描出法を体験し臨床に役立てることが重要です。本セッションでは、血管領域におけるエキスパートのハンズオン講師から実技指導を行って頂きます。プローブ走査のコツはもちろんのこと、機器の設定や最新の評価方法などを習得していただき、初級者から中級者まで幅広いレベルの方に対するスキルアップを目指します。参加頂いた皆様のニーズにお応えし、より多くの方に血管エコーの有用性を知って頂き、最新の知識を得る機会となれば幸いです。

血管 ハンズオン

血管エコーハンズオンセミナー2「頸動脈、大動脈、下肢動脈、下肢静脈、腎動脈」

座長

三木 俊(東北大学病院 生理検査センター)

全指定

血管エコーは主に頸動脈や腹部血管、さらに下肢動脈や下肢静脈など、全身に渡り広く臨床に活用されています。血管エコーを習得するには、基本的な血管疾患の知識のみならず、技術の向上と得られた所見を読み解く力が必要です。基本的な走査法は実際に経験しながら培われていくので、座学での知識習得のみならず、正しい画像描出法を体験し臨床に役立てることが重要です。本セッションでは、血管領域におけるエキスパートのハンズオン講師から実技指導を行って頂きます。プローブ走査のコツはもちろんのこと、機器の設定や最新の評価方法などを習得していただき、初級者から中級者まで幅広いレベルの方に対するスキルアップを目指します。参加頂いた皆様のニーズにお応えし、より多くの方に血管エコーの有用性を知って頂き、最新の知識を得る機会となれば幸いです。

運動器領域

運動器1 シンポジウム

専門の壁に挑む ~運動器臨床医から非整形外科専門医への提言~

座長

伊東 絋一(済生会陸前高田診療所)

谷口 信行(自治医科大学 臨床検査医学)

全指定

痛み、腫瘤などを主訴に、整形外科を受診される患者さんには、単に運動器の疾患というより全身疾患との関連と考えられる方は少なくありません。領域ごとの専門家の壁を乗り越える手法として超音波検査が役立つことが知られており、それをキーワードにご発表・ごご議論いただければと存じます。

たとえば、乳腺外科手術後の肩関節拘縮、子宮筋腫による腰神経叢障害など各専門分野の疾患や治療にと関連する整形外科疾患は数多く潜んでおり、整形外科医の目線から関連領域の必要な病態について領域横断的に紹介することで、少しでも患者さんの医療に貢献でき、科を越えた連携作りのきっかけになることを目指します。

ここでは、ぜひ整形外科以外の、婦人科、循環器科、消化器科、乳腺科、救急科などの先生方にも役立つ、運動器のエコーについてお話しいただき、他領域の専門家の先生方と超音波検査が役立つ点についてご議論いただきたく予定です。

運動器以外の、婦人科、循環器科、消化器科、乳腺科、救急科の先生外にも役立つお話になると思います。多くの方のご参加をお待ちします。

運動器2 シンポジウム

上肢の痛み・痺れに対する超音波診療の実際

座長

後藤 英之(至学館大学健康科学部 健康スポーツ科学科)

中瀬 順介(金沢大学附属病院 整形外科)

全指定

運動器の痛みや痺れは、臨床の現場でしばしば認められる症状である。しかし、それらの症状の原因を探索することは決して容易なことではない。特に、退行性疾患による慢性的な痛みや痺れは、急性炎症や血流増加に乏しく、従来の画像診断法では可視化が困難であった。本シンポジウムでは五十肩、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)、手指腱鞘炎、上肢骨傷害、上肢末梢神経障害といった上肢のありふれた疾患でありながら、画像診断が困難な病態に対する超音波検査による病態把握法を本領域のエキスパートである演者の方々に、発表、討議していただく。また、理学療法士による運動学的視点からの、超音波を用いた病態の把握方法とそれに基づいた対処法含め、超音波を利用した治療の実際について討論を深める。本シンポジウムによって、運動器の痛み・痺れに対して、科学的な診療アプローチによる病態把握とエビデンスに基づく治療についての理解を深めていきたい。

運動器3 シンポジウム

下肢の痛み・痺れに対する超音波診療の実際

座長

鈴江 直人(徳島赤十字病院 整形外科)

中島 祐子(広島大学大学院医歯薬保健学研究科 運動器超音波医学共同研究講座)

全指定

運動器疾患の診療において、今や超音波診断装置は診断のみならず治療においてもなくてはならない時代となっている。外傷などの急性疾患あるいは種々の慢性疾患において、従来の単純X線検査やCT、MRIでは困難であった動的評価や血流の観察は、超音波診断装置を用いることでリアルタイムに可能となり、結果として新たな病態が解き明かされている。さらには注射などのインターベンションを超音波ガイド下に行うことで、より的確に、そして安全に実施することが可能となっている。

本セッションでは下肢に疼痛、痺れを来す様々な疾患に対して、もはや「使わないなんてありえない」超音波を用いてどのように診断、評価を行い、そしてどのように攻略していくかを検討する。

運動器4 シンポジウム

体幹部の痛みに対する超音波診療の実際

座長

白石 吉彦(隠岐島前病院)

皆川 洋至(医療法人城東整形外科)

全指定

エコーを使いこなせば“局所の病態は局所で治す”ことが可能になる。X線所見だけでつじつま合わせする診断(放射線依存)、病態確認できない薬剤の漫然投与(薬物依存)は、“お茶濁し外来”となるばかりでなく、医師の成長を妨げる。エコーを“診断”ばかりでなく“診療”の道具として使いこなせば、質の高い短時間診療が可能となり、無意味なX線検査をしなくなる。患者の放射線被ばく量と診療待ち時間が減ることで、患者の身体的・経済的負担が減り、医療費削減にも大きく貢献できる。体幹部の痛みに対するエコー診療の実際を紹介することで、 “レントゲン時代”から”エコー時代”へのパラダイムシフトが確実に進行していることを本シンポジウムが証明する。

運動器1 パネルディスカッション

東京オリンピック・パラリンピック2020特別企画:アスリートに対する超音波診療の実際I

座長

石崎 一穂(三井記念病院 臨床検査部)

皆川 洋至(医療法人城東整形外科)

全指定

世界最大規模のイベント【東京オリンピック・パラリンピック2020】開催まで残すところあと1年になりました。大会前、大会期間中、そして大会後には、先進国から途上国まで、選手や大会関係者から一般の人までバラエティに富んだ数多くの人達が来日します。そのなか一定割合で発生する患者が“日本を評価する”、“日本医療の実力を世界に向け発信する”ことになります。本企画では、日本代表クラスの選手たちを診療するスポーツドクターたちが、医療現場での一歩進んだエコーの使い方、スポーツ現場でのエコーの使いこなし方を紹介します。そして、これからの1年、大会期間中、そして大会後、われわれが一体何をできるのか、何をすべきなのかを熱くディスカッションします。“エコー文明先進国”の実力を海外発信してもらえる絶好の機会、それが【東京オリンピック・パラリンピック2020】です。

運動器2 パネルディスカッション

東京オリンピック・パラリンピック2020特別企画 アスリートに対する超音波診療の実際II

座長

白石 吉彦(隠岐島前病院)

皆川 洋至(医療法人城東整形外科)

全指定

世界最大規模のイベント【東京オリンピック・パラリンピック2020】開催まで残すところあと1年になりました。大会前、大会期間中、そして大会後には、先進国から途上国まで、選手や大会関係者から一般の人までバラエティに富んだ数多くの人達が来日します。そのなか一定割合で発生する患者が“日本を評価する”、“日本医療の実力を世界に向け発信する”ことになります。本企画では、日本代表クラスの選手たちを診療するスポーツドクターたちが、医療現場での一歩進んだエコーの使い方、スポーツ現場でのエコーの使いこなし方を紹介します。そして、これからの1年、大会期間中、そして大会後、われわれが一体何をできるのか、何をすべきなのかを熱くディスカッションします。“エコー文明先進国”の実力を海外発信してもらえる絶好の機会、それが【東京オリンピック・パラリンピック2020】です。

運動器1 ハンズオン

超音波ガイド下Hydrorelease

ディレクター

仲西 康顕(奈良県立医科大学 整形外科教室)

白石 吉彦(隠岐島前病院)

全指定

準備中

運動器2 ハンズオン

ディレクター

渡部 裕之(医療法人城東整形外科)

全指定

準備中

特別プログラム:委員会企画・他

超音波検査士制度委員会企画

認定超音波検査士取得のための報告書等作成時のポイントと注意点

座長

尾本 きよか(自治医科大学附属さいたま医療センター 総合医学第1講座(臨床検査部))

森 秀明  (杏林大学医学部 第3内科学教室)

全指定

本セッションでは、超音波検査報告書について領域別にその標準的な書き方を指導医の先生に解説して頂きます。

報告書の所見欄に記載すべき事項、超音波専門用語の適切な使用法、添付する写真・スケッチ作成時の注意点や超音波診断、考察欄(超音波所見と臨床診断との関連について)を記述する上での注意点について詳しく説明します。

日本超音波医学会認定超音波検査士取得を目指す方は必聴ですので、多数の方のご来場をお待ちしています。

機器安全委員会企画

いまさら聞けない超音波診断装置の使い方 ~正確な診断、適正な画像保存のために~

※セッション名を変更しました

座長

尾本 きよか(自治医科大学附属さいたま医療センター 総合医学第1講座(臨床検査部))

内藤 みわ (一般社団法人電子情報技術産業協会/
株式会社日立製作所ヘルスケアビジネスユニット)

全指定

超音波画像による正確な診断のためには、明瞭な画像取得とその読影が前提であり、そのためには超音波診断装置を適切に操作する必要があります。装置のパネルや操作盤上には多くのつまみやスイッチがありますが、その中でもSTC(sensitivity time control)(TGC:time gain compensation と同義)は重要な設定項目の1つです。最近の超音波診断装置はSTCの設定を含め、ほぼ自動的に調整されて綺麗な画像が得られますが、それが最良の状態とは限りません。先般本会では、"超音波装置における STC 適正使用小委員会"からその使用法に関する提言がなされており、本セッションではこのSTCの調整法を中心に、適正な画像を得るにはどうすればいいかを各領域の先生方に解説して頂きます。

また医療安全の観点から、ALARAの原則に従って患者に対してより安全に使用するためのポイントについても取り上げます。

"認定検査士"や"超音波専門医"の取得を目指している技師・医師にも必聴の内容であり、多くの方にご参加頂き明日からの臨床の場で役立てて頂ければ幸いです。

指導検査士プログラム

指導検査士を多面的に考える

座長

石田 秀明 (秋田赤十字病院 消化器病センター消化器内科(肝胆膵))

長谷川 雄一(成田赤十字病院 検査部)

全指定

日常の臨床検査の中心的存在である超音波検査は現在難しい状況におかれています。それは、超音波検査にいつもついて回る“施行者の力量に依存し過ぎる”という文言に示されるように、診断の安定性が疑問視されているのです。これは、日常検査のほとんどを担当する、多くの技師さん達のレベルがいまだ不十分であることに関係しています。そこで、この悪しき現状を改善する方法の一つとして、日常臨床で求められる高いレベルの検査精度を有し、若手技師の指導も可能な、指導検査士を増やそう、として、現在の指導検査士制度が誕生しました。しかし、制度の目標や存在理由、試験のありかた、等々、まだまだ改善すべき点が多々あります。また、この問題は、最終的には、超音波教育力のない指導医の問題間で行き着きつき裾野は広いです。この特別企画では、多方向からの視点を通して、指導検査士の未来を考えたいと思います。一応、演者の方に個々人のご意見を述べて頂きますが、会場の方の声もいただく参加型の本音トーク討論会としたいと思います。多くの会員の参加を希望します。

男女共同参画委員会企画

医療者のためのアンガーマネジメント入門

座長

工藤 正俊(日本超音波医学会男女共同参画委員会)

全指定

アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。怒りはしばしばフラストレーションの結果であり、また自分にとって大事なものを遮断されたり妨害された時の感情でもあります。男女、職種に関わらず人が人に当たらない社会、怒りが連鎖しない社会を実現したいと考えこの分野で最も最先端の秋田大学蓮沼直子先生の講演を拝聴し討論したいと思います。積極的なご参加をお待ちしております。

特別プログラム:共同企画

日本超音波検査学会共同企画

超音波検査士におけるQuality Assurance

座長

森 秀明(杏林大学医学部 第3内科学教室)

武山 茂(国立病院機構横浜医療センター 臨床検査科)

全指定

近年、医療機関における臨床検査室の品質保証というとISO15189の認定取得をイメージする方も多いと思います。しかし、すべての施設で取得できるわけではなく、ISO15189認定を取得していなくても、超音波検査士が十分な知識を持って、技師の教育、環境整備、精度管理、表現法の統一化を行うことで検査のレベル向上が期待できると考えています。

今回は『超音波検査士におけるQuality Assurance』というタイトルで、検査技師には臨床から信頼を得るための役割、未来を見据えた人材育成、質向上を目指した制度構築。医師には標準化の推進と活用、信頼を得るための報告書の作成、超音波検査士の今後の展望について発表していただきます。検査技師だけでなく医師にとっても意義のある結果となるようにそれぞれの立場から未来志向で検査のあるべき形やそれに向けた方法論などを議論し、超音波検査のレベル向上の一歩となることを期待したいと思います。

日本消化器がん検診学会・日本人間ドック学会共同企画

カテゴリー判定を活かす-腹部超音波検診判定マニュアルの現状と改訂に向けて-

座長

岡庭 信司(飯田市立病院 消化器内科)

川端 聡 (住友病院 診療技術部 超音波技術科)

一部指定・一部公募

2014年4月に日本消化器がん検診学会、日本超音波医学会、日本人間ドック学会の3学会共通で「腹部超音波検診判定マニュアル」を発表してから4年が経過したが、その後いろいろな学会・研修会等で取り上げられるようになり、“けんしん”の場にも徐々に浸透しつつある。

それに伴い実施基準や超音波画像所見に関する改定の必要性が挙げられていることから、3学会共通で「腹部超音波検診判定マニュアルの改訂に関するワーキンググループ」を立ち上げ現在の判定マニュアルの見直しを行う予定である。

今回のワークショップでは、ドプラの導入などを含む超音波画像所見の改訂案のみならず、対象臓器、検査時間、撮像断面や枚数、体位変換の必要性といった実施基準についても多数の施設から忌憚のないご意見を頂きたい。

日本動脈硬化学会共同企画

成人家族性高コレステロール血症スクリーニングに用いる
『超音波法によるアキレス腱厚測定』の標準的評価法:その意義と検査法の実際

座長

松尾 汎  (医療法人松尾クリニック)

斯波 真理子(国立循環器病研究センター研究所 病態代謝部)

全指定

家族性高コレステロール血症(familial hypercholesterolemia: FH)は、LDL受容体およびその関連遺伝子変異に伴う高LDLコレステロール血症、アキレス腱肥厚、早発性冠動脈疾患を特徴とする遺伝性代謝疾患です。成人FHにおいては冠動脈疾患の初発年齢が一般人口よりも15年から20年も早く、急性冠症候群患者の約10%を占めるという報告もあり、わが国の循環器疾患において重要な基礎疾患の一つです。

しかし、FHの診断率は低く、その原因の一つに「アキレス腱厚の評価」をX線(軟線)撮影法で評価する方法の煩雑性が挙げられています。そこで、超音波法が無侵襲で放射線被曝も無く、簡便にアキレス腱評価ができること、また超音波機器は一般医家の施設(クリニック等)でも診察室に常備されていることが多いことから、診断法の普及およびFH診断率の向上が期待されます。

本セッションでは、更なる普及を期して、①FH早期診断の意義と②超音波法とX線撮影法との比較、そして③超音波による測定法をライブデモで示しますので、日常診療に活かして頂くよう期待致します。

日本膵臓学会共同企画 シンポジウム

膵疾患に対する造影超音波検査の有用性と今後の展開

座長

古瀬 純司(杏林大学医学部 腫瘍内科学)

廣岡 芳樹(名古屋大学医学部附属病院 光学医療診療部)

全指定

膵疾患の診断・治療において、疾患あるいは膵実質の血行動態を加味するということはCTやMRIでは日常行われていることである。近年、経腹壁超音波検査(US)や超音波内視鏡検査(EUS)においても、超音波造影剤を使用した診療が多くの施設で行われるようになり、その有用性が多数報告されている。一方、本邦で使用可能な経静脈性超音波造影剤Sonazoid®は膵疾患における適応が無く施設のIRBなどの承認下で使用されているのが現状であり、一刻も早い保険承認が望まれるところである。本シンポジウムではUS、EUSにおいてその歴史的背景から最新の知見までをそれぞれのエクスパートの先生にご発表頂くことで本法の有用性を共有したいと考えている。そのことがSonazoid®の膵疾患に対する適応拡大に結び付くものと考えている。数多くのご参加を期待する。

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